どうも、ヒロです。
今回は、私が大手を辞めてベンチャーに転職した理由についてお話しします。
今の会社に大きな不満があるわけじゃない。
でも、このまま歳を重ねていく未来にワクワクしない。
- 「もっと成長できる環境に行きたい」
- 「市場価値を上げたい」
- 「挑戦できる場所に身を置きたい」
大手に勤める20代の多くが、こんな“モヤッとした不安”を抱えているとよく聞きます。
もしかしてあなたも、今そんな気持ちを抱えていませんか?
私自身、新卒で大手部品メーカーに入社し、3年半後にWEB系ベンチャーへ転職しました。
安定を捨ててまでなぜベンチャーを選んだのか。
その本音を包み隠さずお話しします。
大手を辞めてベンチャーに転職した理由
私がベンチャーに転職した理由は明確でした。
ずばり、
将来の起業を見据えて必要な現場経験を積むため
です。
実はすでに社会人になる前から起業を選択肢として考えており、最初から「新卒で入った会社を3年を目途に辞める!」というつもりでした。
「一生誰かに雇われて生きるのは嫌だ!」という強い気持ちがあったので、おそらく大手だろうが中小・ベンチャーだろうが辞めていたと思います。
でですね、よくある大手からベンチャーへの転職理由として、
- 年功序列ではなく、成果主義で評価されたいから
- もっと成長して自分の市場価値を高めたいから
- 裁量権やスピード感のある職場で働きたいから
こういった理由が挙げられるかと思いますが、私の場合は正直、大手の会社に対する不満はそこまでありませんでした。
決して大手が嫌だから辞めたというわけではありません。
むしろ、会社員として働くのであればかなり恵まれた環境だったと思います。
上司や先輩は面倒見が良かったし、仕事自体もそんなに大変じゃなかった。
給料はそこまで高くはなかったものの、福利厚生はしっかり整っていて、東京の都心部に社員寮があり、毎月12,000円ぐらいで住むこともできました。
ただ、唯一不満があったとしたら、全国転勤がつきまとう点ぐらいですかね。
いつ全国のどこに飛ばされるかわからないのは結構ストレスではありました。
安易にベンチャー転職するのはキケン
大手に勤めていると、嫌なことも結構あるかと思います。
先ほども述べましたが、
- 評価が年功序列で給料がすぐに上がらない
- 会社以外で通用するスキルが身につかない
- 他部署との調整業務ばかりで、自分の市場価値が全然上がらない
- お局おばさんの機嫌を伺うのが大変
- 行きたくない会社の飲み会の幹事をやるのがしんどい
- 会社の人事ひとつで全国転勤させられるのが嫌だ
- ジェネレーションギャップのおじさん連中に気を遣うのが疲れる
こういうの挙げたらキリがないと思います。
実際、私も大手ならではのもどかしさや閉塞感を感じていました。
特に、若手で仕事ができる人ほど大手の会社は居心地が悪くなりやすいと思います。
だからこそ、大手のような生ぬるい環境ではなく、
勢いのある若い優秀な社員たちと切磋琢磨して自分の市場価値を高められるような環境に身を置きたくなる気持ちは痛いほどわかります。
でもですね、
実際に大手からベンチャーに転職するとわかりますが、仕事は想像以上に大変です。
残業時間は明らかに増えます。ワークライフバランスなんて一瞬でなくなります。
私の場合、大手だと月10時間程度でしたが、ベンチャーに転職してからは月60時間が平均でした。
ちなみに36協定なんて生ぬるいもんはありません。治外法権です。
それに、仕事量が増えるだけでなく、社会的な信用を得られにくい側面もあります。
知名度のある大手とは異なり、無名な会社に対する世間の態度は案外冷たいものです。
例えば、賃貸物件の審査が通りにくくなったり、親から過度に心配されることもあります。もし今付き合っている相手がいればその相手の親からの印象がダウンすることも。
やっぱり団塊世代の人間からすれば、大手=安定というイメージはほぼ必ず持ってますから。
ベンチャー転職のネガティブな要素については、ベンチャー転職の4つのデメリットと失敗しないための注意点で語っていますのでぜひ。
というわけで、ベンチャー転職にはキケンがつきものです。
今まで大手にいたからこそ得られていた生活のゆとりが、ベンチャーに行ったことで失われる可能性があることは頭に入れておいた方が良いかと思います。
ベンチャー転職すべきかの判断ポイント
ベンチャー転職の怖さを少し紹介しましたが、やはりそれほど覚悟が必要なことであると私は思っています。
実際に大手からベンチャーに転職した経験があるからこそ感じる苦悩もあります。
では、一体どういった理由であればベンチャーに転職すべきかについて述べます。
- 人生における優先順位の一番を仕事にできる
- リスクを背負ってでも成し遂げたい目標がある
- ベンチャー転職後の出口戦略を明確に描けている
これら3つの要素に当てはまっているかどうかが、ベンチャーに転職すべきかの判断軸になります。
ベンチャーに行くと、間違いなく仕事が生活の中心になります。
生きるために仕事をするのではなく、仕事をするために生きることになります。
まさに仕事がライフワーク。
仕事が楽しくて仕方がない、そんな状態の人がベンチャーでは生き残っていくのを私はこの目で見ています。
「楽してお金稼ぎたい」とか「コスパ良く働きたい」みたいな甘い考えはすぐに打ち砕かれます。
あと、ベンチャーに行くのであれば、出口戦略が重要になります。
ベンチャーは長期間働ける職場ではないと私は思っています。
その会社で出世して経営層になることを夢見るのであれば別ですが、基本はベンチャーでスキルを身につけてまた次のステップアップに繋げることになります。
私の場合は、ベンチャーでの現場経験を通じて起業することが出口戦略でした。
起業をすることが人生の大きな目標でもありました。
ただし、ベンチャー時代に複数の経営者に混じって仕事をするなかで、起業の難しさ、脆さ、儚さを間近で見たことにより、残念ながら断念することを決意しました。
再び大手に戻って会社員として働く道を選択したわけです。
幸い、大手に戻れたから良かったものの、二度と大手に戻れずに中小・零細企業を一生彷徨う可能性も十分にあった。
今思い返してもかなりアブナイ橋を渡っていたと感じますね。
なので、出口戦略を明確にイメージしておくことは本当に大事だと思います。
想定通りのパターンと、最悪のパターンの2つを用意しておくのが良いでしょう。
私の場合は最悪のパターンを想定できていなかったので、かなりキツイ経験をしました…
最後に
今回は大手からベンチャー転職をする理由について語りました。
大手にいれば居心地の悪さを感じることもあるし、「このままで良いのかな…」という漠然とした不安を覚えることもあります。
特に世帯を持たない独身の若手社員であれば、大手は退屈だと感じやすいかもしれません。
だからといって、安易にベンチャー転職をするのはオススメしません。
きっとアナタが予想している以上に、忙しい日々が待ち受けています。
ベンチャーは短期間で成長できる環境なのは間違いないですが、リスクを背負う覚悟も必要です。
もし、仕事のやりがいを感じられない、成長の機会が与えられない、給料の少なさ等に不満を抱えているのであれば、副業に取り組んで解決する策もあります。
別に大手を辞めずとも、収入を増やし、やりがいを感じられる手段は他にもあるんです。
私はかつては起業に憧れたものの、現在は大手の会社に勤めています。
30歳を迎えた今では、大手2社、ベンチャー1社での職務経験と7年間の副業経験から、「大手勤務×副業」のコスパの良い働き方を追及しています。
気になる場合は、理想の仕事論は大手に勤めながら資産性の高い副業に取り組むことの記事を読んでみてください。
働き方のひとつの参考になるかと思います。
それではまたどうぞ。