どうも、ヒロです。
今日はちょっと踏み込んだ話をします。
テーマは、ベンチャー転職後のリアルな給料事情。
- 「大手時代と比べて年収はどうなった?」
- 「ぶっちゃけ、どれくらい下がるの?」
- 「その後、昇給って本当にあるの?」
こんな疑問に、自分の年収・昇給額・給与明細まで全部出して答えます。
ベンチャー転職って、華やかに見えて裏側はめちゃくちゃシビアです。
特に給料まわりは、誰もが気にしつつも“本音では語られにくい部分”。
だからこそ、今回はしっかり本音で話します。
大手時代とベンチャー転職後の年収を公開します
早速、ベンチャー転職前後の年収を比較して説明します。
| 項目 | ベンチャー転職前(大手時代) | ベンチャー転職直後(1年目) |
| 年収 | 480万円 | 400万円 |
| 社歴 | 3年半 | 0年 |
| 業界 | 某部品製造メーカー | WEB |
| 職種 | 技術営業 | WEBマーケター |
ご覧の通り、ベンチャー転職直後は大手時代と比べて年収は80万円ダウン。
およそ2割減です。内心ではちょっとキツかったですね…
転職したのが27歳の時なので年収400万円だと少ないように見えますが、未経験でのWEBマーケター職採用ということであれば妥当な金額だと思います。
当時、ベンチャー転職の求人を複数チェックしていましたが、未経験の場合はいずれの職種でも350~450万円スタートが多かったです。
これは2022年の話なので、今はもう少し上がっているかもしれないですが。
ただし、正確には、
- 年齢
- 勤続年数
- 業界
- 職種
- 経験の有無
これらによって年収は変わります。
あくまで傾向として、未経験でのベンチャー転職は給料が下がる可能性が高いと覚悟しておいた方が良いでしょう。
ベンチャー転職1年後の昇給額がヤバかった
ここからが本題です。
たしかにベンチャー転職直後は給料が下がりました。
でもですね、実は転職して1年後、給料はとんでもないことになりました。
その額、
なんと、年収750万円!
たったの1年で+350万円。
給料ほぼ2倍です。ビックリですよね。
大手の課長代理クラス(35〜40歳)と同じ水準を、28歳で叩き出したわけです。
当時、社長から来年の年俸を提示された瞬間、思わず固まりました。
「……え、こんなにもらって良いんですか!?」
実際の給与明細がこちらです。
年俸750万円の手取りは 53.5万円でした。
余談ですが、給与が振り込まれた時は嬉しくて、思わず帰り道にビックカメラで3万円のプラズマクラスターのドライヤーを衝動買いしました。
で、肝心の昇給の理由。
なぜ、たった1年でここまで上がったのか?
理由はシンプルです。
圧倒的に成果主義の評価制度だったから。
私が行ったベンチャーは、WEBのコンサルティング会社だったのですが、自分の出した売上が給料に直結するような評価制度だったんです。
コンサルって歩合制の会社が多いですから。
あと、そもそもベンチャー自体も歩合制の会社が多いので、コンサル業界だったこともかけ合わせれば、たったの1年で年収が2倍近く上がることも十分にあり得る話かと思います。
大手とベンチャーの評価制度の違い
大手2社とベンチャー1社を経験したうえで、両者の評価制度の違いを解説します。
大手の評価制度
大手は分かりやすく 年功序列。
昇格に応じて段階的に給料が上がり、在籍期間が長いほど収入は増える仕組みです。
さらに職位ごとに給与テーブルがあり、
| 役職 | 年収レンジ |
| 部長 | 1,300万円以上 |
| 課長 | 1,000万円以上 |
| 課長代理 | 750~1,000万円 |
| 主任 | 600~750万円 |
| 担当 | 450~600万円 |
※今の私が勤める某大手製造メーカーの給与水準です
こんな感じで、あらかじめ上限が決まっています。
つまり、どれだけ若手のうちに成果を出しても、給料は大きくは変わりません。
同期との差もつきにくく、「明らかに自分の方が働いてるのに…」と思っても、仕事の評価が給料に反映されるのはボーナスで5〜10万円程度。
大手は安定している一方、評価の伸びしろには限界があるということです。
「大手でも評価次第で給料は上がる」なんて言われることもありますが、これが私が知る大手の評価制度の実態です。
ベンチャーの評価制度
一方、私がいたベンチャーは、明らかに成果主義でした。
大手みたいに年間の目標管理シートは存在しません。
会社の定める行動方針に対してどのように活動したのか?
みたいな煩わしいものもありません。
どれだけ会社の売上に貢献できたのか。いたってシンプルな決め方です。
ベンチャー時代の職種がWEBコンサルタントということもあり、自分でコンサル案件を取得して売上を増やせばその分昇給の評価対象になりました。
給料の見直しは大手と同様に年1回の頻度で行われ、直近1年の売上額を考慮して次年度の給料が決まりました。
成果主義の良さは、やはり年齢や経験に関係なく実力で評価してもらえる点ですね。
実力さえあれば若いうちからでも給料を増やすことができるのは魅力的かもしれません。
実際、私の場合はベンチャー転職1年後の28歳時点で750万円の年収をもらえたので、成果主義の恩恵を受けた一人と言えます。
もしアナタに「若いうちから一気にお金を稼ぎたい!」という野望があれば、ベンチャーの評価制度は合っています。
成長スピードも昇給スピードも大手とは比べ物にならないくらい早いですから。
ベンチャーに行くなら評価制度の確認は必須
ここまでベンチャーはあたかも全て成果主義である、といったニュアンスで紹介してきましたが、厳密には会社によって評価制度は異なります。
なので、実際にベンチャーに転職する場合は、事前に評価制度を確かめておきましょう。
評価制度を確認する際は、必ずその会社の人事か総務、もしくは社長に直接確認を取ってください。
求人票の情報だけだとわからない点は多いですし、実情とは異なる記載がされている場合もあるからです。
具体的には面接を受ける時点で、逆質問の際に評価制度について質問しておきましょう。
- 給料はどのような基準で評価されて決まるのか?
- 昇給は年間のうちに何回行われるのか?また、それはどのタイミングか?
- ベンチャー転職後の昇給額の実例はあるか?
少なくともこの3点は確認しておくべきです。
「こんな質問をしたら金にがめつい奴だと思われるんじゃ…」なんて不安に思う必要は一切ないです。
むしろ、給料のためにそれだけ本気で働く意思があると思われた方が人間味があって自然に映ります。
おそらく無いとは思いますが、もしベンチャーで年功序列だったらたまったもんじゃないですからね。
自分の身を守るためにも臆さずに事前に確認しておくことをオススメします。
ちなみに、私のベンチャーの場合は、未経験入社で2年目に月給が+5万円(年収換算で+60万円)上がった人の実例を聞いていました。
最後に
ベンチャー転職後の給料事情について赤裸々に書きましたが、いかがでしょうか?
ベンチャーは大手と異なり、成果主義で評価される場合が多いので、若いうちからバリバリ仕事して稼ぎたい人には向いていると言えます。
ただし、個人的な意見では、年収アップだけを求めてベンチャーに行くのはあまり得策ではないと考えています。
当たり前ですが、成果主義の評価制度では成果を出さないと給料は上がりません。
じゃあ、ずっと成果を出し続けられるかというとなかなかシンドイです。
実際、私はWEBコンサルタントとして成果を出してたったの1年で給料が約2倍になりました。
でも、その分プライベートを犠牲にして身を粉にしながら働きづめの生活を送っていたのも事実です。当時は心身ともにひどく疲労していました。
その点、大手であればすぐには昇給しないものの、長く勤めていればほぼ勝手に昇給して給料が上がっていきます。
昇給するとある程度責任は増しますが、仕事量自体は大幅には増えません。
長い目で見れば退職金もたんまり貰えますからね。
今の時代、大手で安定的に給料をもらいつつも、副業でプラスαの収入を得る手段もありますから。
ベンチャーに行くのであれば、給料以外のメリットも視野に入れて検討されるのが良いかと思います。
それではまたどうぞ。
