ベンチャー転職の4つのデメリットと失敗しないための注意点

どうも、ヒロです。

今回はベンチャー転職のデメリットに関する話です。

 

いざ、勇気を出してベンチャーに転職しようと思った時に、デメリットはどうしても気になりますよね。

巷では、「ベンチャーは激務だ!」とか「ベンチャーはすぐに倒産する!」みたいなことが囁かれていますが、実のところはどうなのかを知っている人はそう多くないでしょう。

 

そこで私の出番です。

何を隠そう、実は私は元々大手メーカーにいて、そこからベンチャーに転職した人間の一人です。

つまり、大手とベンチャーの両方を知っている立場です。

 

そんな私が今回は、ガチの忖度無しでベンチャー転職のデメリットを語ります。

実際にベンチャーで働いて感じたリアルなデメリットだけを伝えます。

生々しい話も書いているので、ベンチャーの実態を把握しておきたいなら最後まで読んでみてください。

それでは見ていきましょう。

  • 新卒で大手部品メーカーに入社
  • 将来の起業を見据えてベンチャーに挑戦
  • 未経験でWEB系ベンチャーに転職

ベンチャー転職のリアルを伝えるブログを運営してます(^^)/

 業務量が多くてワークライフバランスが取れない

まず、大手とベンチャーのわかりやすい違いは、業務量の多さです。

無論、ベンチャーの方が業務量が増えます。

大手時代と比較して業務量がどれくらい増えたかを残業時間で説明すると以下のような感じ。

企業 残業時間
大手 10時間/月
ベンチャー 60時間/月

見ての通り、大手とベンチャーでは明確な違いがありますよね。

私の場合、ベンチャー時代は月60時間の残業が当たり前でした。
(ちなみに36協定なんて全くアテになりませんw)

月間の稼働日が大体20日ぐらいですので、平均すると毎日3時間程度の残業がある計算です。

実際、9時に始業して21時に終業する、といった生活をしてましたね。

なので、平日は仕事以外何もできなかったです。

ひたすら仕事。毎日疲労感MAXで帰宅していたのですぐにベッドに横になってました。

当然のごとく、ワークライフバランスは取れなかったです。

 

そもそも、ワークライフバランスを取るためにベンチャーに行ったわけではなかったので、文句を言える立場ではなかったですが、結構キツかったのが本音です。

毎日3時間残業する生活を続けると、睡眠不足にもなりやすく、いつの間にか疲労が取れにくい体になってました。

土日はひたすら寝て終わり、なんてこともよくありましたし…

 

ベンチャーは短期間で成長できる環境であるのは間違いないのですが、その裏返しとして膨大な業務量をこなす必要があります。

そのため、もしこれから大手からベンチャーに転職するなら、業務量が増えることは予め覚悟しておいた方が良いです。

業務の幅が広すぎて常に勉強し続けなければならない

ベンチャーは総じてマルチタスクになりがちです。

特に従業員の少ないベンチャーは人手が少ないので、従業員一人ひとりがカバーすべき領域が広くなりやすいんです。

私の場合、WEBコンサルティングを主力事業とするベンチャーだったので、控えめに言って業務の幅はとんでもなく広かったです。

会社としてワンストップで対応できることを売りにしていたので、WEBにまつわる施策は大体引き受けてました。

会社で引き受けていた仕事はざっと書くだけでもこんな感じです↓

  • SEO対策
  • MEO対策
  • 広告運用(Google、Yahoo!、FaceBook、Instagram)
  • SNS運用(Instagram、Pinterest)
  • コンテンツ記事制作
  • YouTube動画制作
  • ホームページ制作
  • ランディングページ制作

WEBコンサルタントとして働くには、これらを全部一人でできる必要がありました。

正直、SEO対策だけでもやることが大量にあるうえに、広告運用も同時並行でやるとなると勉強しまくらないと全然ついていけないんですよね。

 

で、面白いことに、WEB広告って異常に種類があるんですよ。

例えば、Google広告だけでも、リスティング広告、ディスプレイ広告、P-MAX広告・・・などなど

今まで大手の部品メーカーで定型業務だけをやっていた自分からしたら、「広告だけでもどんだけ種類あんねん!!!」ってツッコまずにはいられなかったです。

で、そこに追い打ちをかけるがごとく、ホームページ、ランディングページの制作もやらないといけないって言うね。

ページの原稿をイチから書くのはマジで骨が折れる仕事でした…

 

そしてさらに!

相手にする業界は多岐に渡るという状況。

クライアントの業界を挙げると、工務店、エステサロン、医療クリニック、家具メーカー、カーコーティングなどなど。

今思い出すだけでも吐きそうになりますw

 

まぁ、これだけ忙しかったのは、ベンチャーという企業特性以外にWEB業界であった点も関係しています。

ベンチャーと言えど、業界によって業務の幅は変わるかと思います。

ちなみにWEB業界は本当に変化の激しい業界で、極端な話、昨日使えた知識が使えなくなる、なんてことも起こり得る世界です。

だから、SEO対策、広告運用、SNS運用に関するノウハウは、常に最新情報をインプットするために勉強しまくってました。

裏を返せば色んな知識を身につけて経験を積むことができるとも言えますが、業務時間外にまで勉強するのは大変でしたね。

平日は仕事で忙しかったので、土日の大半を勉強時間に当ててました。やはりワークライフバランスは満足に取れず・・・

初めての人に信用されにくくなった

大手からベンチャーに転職する際に気を注意しておいてほしいのが、大手時代と比べると、明らかに人から信用されにくくなる点です。

これは仕事面でもプライベート面でも当てはまります。

特に私が差を感じたのは、仕事面。

相手に何かを伝えるにしても、大手の人間とベンチャーの人間だと必要な手間暇が全然異なりました。

 

まず、大手時代だと社外の人でも最初から相手が聞く耳を持ってくれていました。

新卒で入社して3年目のペーペーでも、無碍にされることなんて一度もなかったです。

 

それに対し、ベンチャー時代では、最初から疑われていることが多かったです。

特に、商談時は疑いのまなざしで常に見られていました。

そりゃ、無名のWEBコンサルティング会社ですから、怪しいと思われて当然だったんですけどね。

 

大手だとすんなり進んだこともベンチャーだとイチイチ最初から相手に説明をしないといけなかったので、手間はめちゃくちゃかかりました。

車の運転で例えると、

東京から大阪に行くのに、大手だと高速道路を使えるけどベンチャーだと下道で行かないといけない、みたいなイメージですね。

冗談抜きでそれぐらいの違いがあります。

会社の看板がひとつ違えば、相手の接する態度もまるで異なるってことですね。

実際にベンチャーに行かないと気づけないことではありますが、私自身かなり苦労したのでデメリットとして覚えておいて損はないと思います。

人の入れ替わりが激しすぎて残された者への負荷が増える

私がベンチャーを辞めるきっかけになったのが会社の不安定性です。

創業して数年のベンチャーに安定を求めること自体が間違ってるんですが、想像以上にベンチャーは不安定です。

 

まず、ドンドン人が辞めていきます。

短期間での人の入れ替わりがとにかく激しいわけです。少なくとも私のベンチャーは離職率がとんでもなく高かったです。

私が在籍していた会社では、1年3か月の間に14人もの人間が辞めましたからね。

従業員20名程度の会社でこの離職数ですから。相当ヤバいことがわかると思います。

大手にいた時からは考えられないスピードで人が辞めていきました。

 

でですね、誰かが辞めても会社が持つ仕事の総量は変わらないので、残された人間への負荷が増えます。

これが嫌で、というか物理的に耐えられない業務量が一気にのしかかってきたから辞めた、と言っても過言じゃないです。

離職率は会社によって差があるとは思いますが、大手に比べるとベンチャーの方が離職率は高い傾向にあります。

良く言えば出世しやすい環境とも取れますが、その分自分への負荷や責任は重くのしかかってきます。

まとめ

ベンチャー転職のデメリットについて語ってきました。

確実に言えることは、ベンチャー転職には覚悟が必要である、ということです。

これは間違いないです。

特に大手と比べると明らかに仕事量は増えます。もちろん残業も増えます。毎日クタクタになります。

なので、ワークライフバランスを取りたいとか、安定した環境でゆったり働きたいという気持ちが少しでも残っているならベンチャー転職は考え直した方が良いかと思います。

 

もし仮にベンチャー転職を本気で検討しているなら、なぜベンチャーに転職をするのかといった目的を明確にしたうえで転職することを強くオススメします。

この記事を参考に考えてもらえれば幸いです。

それではまたどうぞ。